俺にはできないUE4(UE4休止中)

Unreal Engine 4でゲームを作ったりする備忘録だったり、ただの日記だったりする

好きなPCゲームを薦める話:Return of the Obra Dinn

 4日目にして眠くて書くネタが思いつかないので、貯金的なものを切り崩していこうと思う。Steamなどで買ったゲームのお薦めです。PCゲームと書いたものの、今どきはSwitch版やPS版もあるんじゃなかろうか。多分ある。

 オブラ・ディン号の帰還である。ジャンルは推理+ウォーキングシミュレーター的なやつ。ウォーキングシミュレーターというジャンルに聞き覚えがない人に説明すると、作品世界の中をウロウロするアクション要素の低いゲームの事である。

 さて、ゲームの内容だ。舞台は19世紀初期のイギリス。かつて様々な交易品を積んで出航し消息を絶ったオブラ・ディン号が、突如無人の帰還を果たした。プレイヤーは保険調査員となって、遺体があったりなかったりする乗員乗客の顛末を調査・推理し、保険料の査定をする。査定の方は名前と死因(殺人の場合は犯人も)を特定すると勝手に決まるので、誰がどのように死んだかを調べるのがメインだ。

 さてどんな科学調査をするのかと思いきや、謎のファンタジーアイテムによって時を遡り、対象が死んだ瞬間に立ち会える。なら楽勝じゃねーかとお思いだろう。実際、初期の何人かは楽勝だ。ところがその後、急に難しくなってくる。どれが誰なのか分からんのだ。名前の特定にには名前・役職・国籍だけ書かれた名簿と、乗船していた画家の描いた数点の絵、そしてわずかに聞ける死ぬ直前の会話情報を駆使し、あとはひたすら現場を観察して脳を酷使して頑張るのみだ。

 このゲームの面白いところは完全な理詰めだけではないというところだ。しいて言えばジグソーパズルに近い。先ほど名前が分からないと書いたが、乗員乗客の数は有限であるし、人種や役職も様々だ。なので、残り人数が減ってくると「もう中国人っぽい外見の乗員はこいつしかいないからこいつだな」「名前と役職が分かっているこいつと同じ格好をしているあいつは、多分同じような役職だな」といった推測でかなり絞り込めるようになる。ジグソーパズルのように四隅と四辺を先に埋め、あとは比較的分かりやすいところから、という戦術が使えるわけだ。ただし、賢い人ならばそんな手を使わずに、理詰めだけで解けるようになっている、らしい。一方、私は”そんな手”を使った。

 このゲームの良さは他にもある。まず独特なモノトーンのグラフィック。一定以上の年齢の人はゲームボーイMacintoshHyperCardなど思い出すかもしれない。モノトーンといっても独特の美しさがあり、推理に必要な要素もちゃんと見えるようになっている。

 そして音楽もいい。静かに波音が響く現代パートと、様々な死の場面に合わせたBGM。雰囲気に合わせて着実に盛り上げてくれる。そしてちょっと生々しい効果音。キャラの出身地ごとの言語や訛りも出している、死の直前のわずかな音声。

 欠点もある。まず、割とグロい。船の上には白骨がゴロゴロしてるし、死の瞬間は死因博覧会とでも言いたげに、様々な死因を披露してくれる。モノトーンのグラフィックのおかげで軽減されているものの、グロいものはグロい。そういうのが苦手な人は注意だ。

 さらに、分からん時は本当に分からん。優れた知能やじっくり何度も見返すような根気強さが無いと、私のように割と当てずっぽうな作戦に出ることになる。そんなやり方はプライドが許さんが、じっくり取り組む時間は惜しいという人は注意かもしれない。ならイカでもやった方がいいと思うけど。

 

 とまあこんな感じだ。本当は絵とか動画とかアドセンスとかガンガン貼った方が見栄えがいいのかもしれないが、ちょっと読んで気になるならSteamの方で動画やレビュー見た方が早いよきっと。あと俺が平日夜にかけられる時間に限度があるのでな。まあ、やってみると楽しいよ。おやすみ。